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Eclipse.org より 2006/06/30 に Eclipse 3.2 がリリースされました。Language Pack も 7/12 にリリースされましたので、日本語化も問題なくできます(Language Pack のダウンロードページはこちら)。
3.2 の新機能は、Eclipse のWelcome 画面(最初の起動後に表示される画面)から「新機能」を選択して表示される画面や、Eclipse 3.2 - New and Noteworthy にまとめられていますが、3.2 では「大規模プロジェクトへの対応」「拡張性」「利便性」「RCP への対応」に力が入れられているようです。その中でも個人的に気になった新機能を紹介します。
Eclipse はプラグインを導入することにより機能を追加するプラグインベースの IDE ですが、プラグインを導入するためにはまずプラグイン自体を探してダウンロードしてインストールする必要があります。プラグインの動作に必要なプラグインを更に導入する必要がある場合もありますし、プラグイン間のバージョン不整合の問題もあります。そのため NetBeans のようなオールインワン・プロダクトと比べて導入の敷居が高いという問題がありました。
Callisto は こういった問題を解決するためのプロジェクトで、以下のプロダクトを同時にリリースしています。
これらはバージョンの不整合が無いよう動作確認してリリースされていますので、簡単に、安心して導入できるようになりました。
尚、これらは Eclipse3.2 をインストールしたらすぐに使えるようになっているわけではなく、Eclipse のソフトウェア更新を使ってインストールする必要があります。Eclipse 3.2 では Callisto プロジェクトの成果物を簡単に導入できるように、Callisto に含まれるのすべてのプロダクトが更新サイトにデフォルトで登録されています。Eclipse のメニューから ヘルプ>ソフトウェア更新>検索およびインストール を選択し、次の画面で "インストールする新規フィーチャーを検索" を選択して次へ進むと以下の画面が表示されます(ミラーサイトの選択画面が出た場合は日本のミラーサイト等を選択して下さい)。
Callisto Discovery Site にチェックを入れて終了で、以下の画面が表示されます。
Eclipse 3.1 では J2SE 5.0 のサポートが追加されましたが、J2SE 5.0 がリリースされてからかなり時間が経った後でしたので、だいぶ待たされた感がありました。3.2 では早々と J2SE 6.0 のサポートが追加されています。開発プロジェクトで J2SE 6.0 が使われるのはまだまだ先だと思いますが、研究開発等で J2SE 6.0 を利用する場合に Eclispe 3.2 が使えそうです。
Eclipse 自体のヒープ情報を表示できるようになりました。デフォルトでは表示されませんが、メニューから ウィンドウ>設定>一般 を選び、「ヒープ・ステータスを表示」にチェックを入れると、画面右下にヒープ情報が表示されます。

デフォルトの状態では Eclipse 3.2 の最大ヒープサイズは 256MB に設定されているようです。メインメモリ 512MB のデスクトップPC と 1.5 GB のノートPC で試してみましたが、両方とも最大ヒープサイズは 256MB に設定されていました。
最大ヒープサイズはこれまでと同様に、eclipse.exe の起動時のパラメータに -vmargs -Xmx256M のように与えることで設定できます。この例のように 256MB と設定しても上の図のように 254M と表示されたので、若干値にはズレがあるようです。
右下のゴミ箱のアイコンはガーベッジ・コレクションを実行するためのものです。
リファクタリングの一環として、ソース・コードのクリーンアップ機能が追加されました。クリーンアップ・ウィザードは対象のソースフォルダーやパッケージを選択して 右クリック>ソース>クリーンアップ を選択して表示します。
クリーンアップ・ウィザードでは以下の名前のタブが用意されており、その中で様々なオプションを選択できるようになっています。
複数のソースファイルを一括でリファクタリングできるところが便利です。終了ボタンを押下するとリファクタリングの対象となったクラスと、適用されるリファクタリングの項目が表示されるので、変更内容を事前に確認することもできます。
Eclipse を使っていると、パッケージ・エクスプローラにプロジェクトがどんどん増えて行き、目的のプロジェクトを探しづらくなったり見にくくなったりします。ワーキング・セットを使うとパッケージ・エクスプローラに表示されるプロジェクトを絞ることができるので作業がはかどります。
ワーキング・セットの編集は、Eclipse のツールバーにある以下のアイコンをクリックします。
![]()
ワーキング・セットの選択画面が出てきます。最初の時点ではワーキング・セットはありませんので、ここで 新規>Java>次へ と進むと以下のような画面が表示されます。

ここでワーキング・セット名を入力し、名付けたワーキング・セットに関連付けたいプロジェクトを選択し、終了します。再び最初のワーキング・セットの選択画面が表示されるので、今作ったワーキング・セットを選択すると、パッケージ・エクスプローラの表示が以下のように変わります。

JUnit 4 は JUnit 3.8 をアノテーション対応させ、3.8 の各種制約を取り除いたものになっています。例えば JUnit 3.8 ではテストメソッドの名前は必ず "test" で始めなければならない制約がありましたが、アノテーションによってこういった制限が無くなっています。それ以外にも便利な機能が追加されているようです。Eclipse 3.2 ではこの JUnit 4 に対応しました。もちろん JUnit 3.8 にも対応しています。
アノテーションを使うので、コンパイラの準拠レベルは 5.0 以上である必要があります。
新規 JUnit テスト・ケース作成時に どのバージョンのテストケースを生成するか選択できます。JUnit 4 のテストケースを生成する場合は、以下の画面で「新規 JUnit 4 テスト」にチェックを入れて下さい。
また JUnit 4 を選択した場合はプロジェクトのビルドパスに JUnit 4 のライブラリを追加する必要があるので、以下の画面の一番下の「ここをクリック」をクリックして下さい。これで JUnit 4 がビルドパスに追加されます。

ソースファイルを選択して 右クリック>チーム>注釈の表示 を選択すると、以下のようにCVS の更新履歴が色付けられて表示されます。色は CVS ユーザ毎に変わり、同一ユーザの場合は図のように色の濃さを変えて表されます。
以下では最も色の薄い部分が Version 1.1の変更箇所(新規)。447, 453〜455行部分が Version 1.2。448, 456, 457行部分が Version 1.3の変更箇所です。

CVS 関係では、この他にも日毎の更新履歴が見やすくなっていたりと色々と改善がなされています。
以下のように明らかに NullPointerException が発生するであろう箇所を警告してくれます。これは Eclipse のメニューから ウィンドウ>設定>Java>コンパイラー>エラー/警告 の「潜在的なプログラミングの問題」の一番最後の項目の設定によります。
ただ、こういった警告は FindBugs が指摘する項目に含まれているので、本気でソースコードチェックを行う場合はこういったツールを導入したほうが良さそうです。
